夏場のキッチン周りで気をつけたいことと対策方法

夏場の季節は細菌性の食中毒が多発する季節です。気温や湿度が高い環境は、細菌が繁殖しやすく食中毒のリスクが高くなります。

今回は食中毒を避けるために重要な、キッチン周りの衛生対策についてご紹介します。家庭でできるキッチンでの衛生対策を解説していますので、清潔で安心なキッチン環境づくりにお役立てください。

夏場のキッチンは細菌が繁殖しやすく食中毒のリスクが高まる

食中毒は季節を問わず発生するリスクを伴いますが、梅雨時から夏場の季節に増加するのが細菌性の食中毒です。

細菌は気温が高い環境で動きが活発になり、増殖するスピードが速くなります。湿気が多い環境も細菌は好むことから、気温が高く湿度の高い梅雨時から夏場は細菌性の食中毒が増加します。

キッチンは水気も多く、室温が高くなる場所。食材に付着した細菌が増殖するケースや、手に付着した細菌がキッチンで広がるケースなど、食中毒のリスクがあちこちに隠れています。日頃から食材の取り扱いや、キッチン周りの衛生環境を保つことで、衛生対策を心がけることが大切です。

参考：「食中毒予防の原則と6つのポイント」政府広報オンライン

家庭でできる夏場のキッチンでの衛生対策は？

では夏場のキッチンでの衛生対策として、家庭でできる取り組みをご紹介します。

こまめに手洗いをする

衛生対策の基本は、キッチンに細菌を持ち込まないこと。外出先から帰宅した際や、キッチンで食材や調理器具を使う前には、こまめに手洗いをおこないましょう。目に見えない細菌はどこに付着しているか分からず、思いもしない経路からキッチンに侵入します。まずは、人の手に付着した菌を持ち込まないために、手洗いを徹底するようにしましょう。

食品の管理を徹底する

食品の管理を徹底することも、夏場のキッチンで心がけたい衛生対策の一つです。細菌は人の手だけでなく、食材からも増殖します。

とくに夏場は生鮮食品が傷みやすいことから、なるべく鮮度の高い食材を購入し、家庭ではすぐに冷蔵や冷凍で保存しましょう。購入した食材をキッチンに置いたままにしておくと、そこから細菌が増殖する原因になります。細菌が発生しやすい生肉や魚の取り扱いには、とくに気を配るようにしてください。

食材に少しでも異変を感じたら、調理をやめ口にしないようにしましょう。

調理器具は洗浄や消毒を徹底する

調理器具の洗浄や消毒を徹底するのも、衛生対策の基本です。

キッチンで使用した調理器具は、使った後にすぐ洗浄や消毒を行い、清潔な状態を保つようにしてください。包丁の柄やまな板の側面など、食材が直接触れない場所にも細菌は付着します。少量や短時間の調理ではついつい水洗いだけで終わらせがちですが、清潔な状態を保つためにも中性洗剤などを適切に使用して、細部まで丁寧に洗うようにしましょう。

洗浄後は風通しの良い場所できちんと乾燥させましょう。水分が残ったままキッチンで収納してしまうと、そこから細菌が増殖してしまいます。夏場は湿度が高くなかなか乾燥が進まないため、乾いた清潔なふきんなどを使って、水分を取ってから乾燥させるのが効果的です。

除菌効果が高い台所用漂白剤が使用できる調理器具なら、定期的に本格的な除菌・消毒を行いましょう。