フライパンには焦げ付きや使い勝手をよくするため、コーティング加工されている商品が揃っています。しかし使用していると、「コーティングがすぐに剥がれてしまった」といった経験をした方もいるのではないしょうか。
そこで今回はフライパンのコーティングが剥がれやすくなってしまう原因をご紹介します。実はフライパンのコーティングは、使用方法が劣化の進み具合に大きく影響します。手持ちのフライパンを長持ちさせるための知識として、ぜひ参考にしてください。
フライパンのコーティングが剥がれてしまう3つの原因
フライパンのコーティングは、フライパン表面の焦げ付きや素材が傷むのを防ぐために用いられる加工です。代表的なものに、「セラミックコーティング」や「フッ素コーティング」などが挙げられ、コーティングなしのフライパンに比べて食材がくっつきにくい、汚れがつきにくいといったメリットがあります。
しかしコーティングフライパンを購入された方の中には、「コーティングがすぐに剝がれてしまった」といった声も聞かれます。これはなぜなのでしょうか。
長く使用していれば経年劣化でコーティングが剥がれてしまうのは致し方ないですが、実は購入して間もないのにコーティングが剥がれる場合は、いくつか考えられる原因があります。
調理後も長く料理や汚れを残している
フッ素コーティングのフライパンは、調理後に長く料理をそのまま残していたり、汚れを落とさずにいるとコーティングが剝がれる原因となります。
フッ素コーティングには目視できないような小さな孔(穴)があります。調理後もすぐに皿に盛り付けずそのままにしておくと、油や塩分、調味料が孔から入り込みコーティングが浮き上がる状態となります。頻繁にこうした状態が繰り返された結果、コーティングがフライパンから剥がれてしまう訳です。
調理後すぐに洗わず、汚れが残っている状態も同じような現象が発生するため、コーティングが剥がれやすくなる原因の一つです。
フライパンのコーティングを長持ちさせるなら、調理後はなるべく早く洗浄し調味料や油汚れを落とすようにしましょう。
強火で調理する機会が多い
強火で調理する機会が多いのも、フライパンのコーティングの剥がれや劣化に繋がる原因です。
フライパンのコーティングは急激な温度変化に弱い性質を持っています。そのため、いきなり強火で調理すると温度変化が激しくなり、コーティングが剥がれる原因となります。
またコーティングの種類によっては、熱伝導(熱の伝わりやすさ)に優れているため、一般的なフライパンよりも熱まわりが良い場合があります。これを知らずに火力を強めにしてしまうと、フライパンは必要以上に高温状態に。結果としてコーティングを傷めてしまう原因になります。
調理器具やお手入れ器具で傷を付けてしまう
調理中はフライ返しやトングを使用する場合も多いですが、こうした調理器具がフライパンに当たり、傷を付けてしまう場合があります。とくに金属製の調理器具は傷が付きやすいため、使用中は激しくこすらないように注意が必要です。できればシリコン製や木製の調理器具を選ぶと、コーティングの剥がれを予防できます。
また頑固な汚れを落とそうと過度にお手入れ器具でこするのも、傷が付く原因になります。特に金属たわしやスチールウールのような素材はコーティングが剥がれる原因にもなるため、柔らかいスポンジを選んだり、お手入れ方法を工夫するなどしてコーティングの剥がれを予防してあげましょう。
フライパンのコーティングを長持ちさせる方法
ここまでフライパンのコーティングが剥がれやすくなる原因をご紹介しました。では、ご自宅で使用しているコーティングフライパンを長持ちさせるには、どのような対策が挙げられるのでしょうか。
調理後はなるべく早く汚れを落とす
フライパンでの調理後は、なるべく早くお皿に盛り付け、汚れも早く落とすようにしましょう。
長時間、油や調味料がフライパンに残っていると、コーティングの劣化が早まってしまいます。フライパンを使用したら、できるだけ早く汚れを洗い流して、しっかり水気を取って保管するようにしてください。
一点だけ注意したいのが、熱々の状態で水に浸けるのはNGという点です。これは後述する「温度変化」にも関係しますが、急激な温度変化はかえってコーティングを傷める原因になります。多少熱を冷ます時間を設けてからお手入れをするのが長持ちさせるポイントです。
熱が冷めるのを待つ間に、キッチンペーパーで汚れを拭き取っておくと、油などが固まらずお手入れがより楽になります。
急激な温度変化が起こらないように注意する
フライパンで調理する場合は、急激な温度変化が起こらないように注意しましょう。
調理前には予熱時間を設け、フライパンにじっくり熱が伝わるのを待ちます。この状態で調理すれば、急激な温度変化が起こらずコーティングの劣化を予防できます。
また、コーティングの種類によっては熱伝導に優れた種類もあるため、通常よりも弱い火力で十分熱が伝わる場合があります。購入時はしっかり取扱説明書や注意事項を確認し、その商品に合った適切な使用方法やお手入れ方法を確認しておくと安心です。
長期間使用し経年劣化が激しいなら買い替えもおすすめ
どんなに大切に使用していても、フライパンのコーティングには寿命があります。
商品の耐久性や使用頻度によりますが、フライパンは2~3年程度が買い替えの目安です。コーティングが剥がれてくると焦げ付きや焼きムラが目立つようになり、使い勝手や調理の出来映えにも影響していきます。
長く製品を使い続けるのは大切ですが、購入時に比べ明らかに焦げ付きや焼きムラ、変形やサビなどが目立ってきたら思い切って買い替えを検討しましょう。安心安全に、おいしい料理を作るなら買い替えはかしこい選択です。
焦げ付きにくく耐食性が高いフライパンを選ぶなら、京セラキッチンの「セラブリッド」シリーズがおすすめ
今回はフライパンのコーティングが剥がれやすくなる原因についてご紹介しました。あわせてコーティングを長持ちさせるための対策をご紹介しましたが、せっかくフライパンを選ぶなら焦げ付きにくさや耐食性に優れた、長持ちするフライパンを選びたいものです。
京セラキッチンの「セラブリッド」シリーズは、セラミック加工を施したフライパンです。焦げ付きにくさはもちろん、酸やアルカリにも強く耐食性に優れているのも特長。丈夫で長持ちします。
セラミック加工ならではの熱伝導率の高さや遠赤外線効果で、熱が均一に伝わりおいしく焼き上がるのもメリットの一つ。また人体や環境に悪影響を及ぼすおそれのある化学物質を一切含まないため、安心・安全にご使用いただけるのも、セラブリッドシリーズの魅力です。
フライパンの購入や買い替えをご検討中なら、焦げ付きにくく耐食性に優れたセラミック加工が特長の「セラブリッド」シリーズをぜひお試しください。
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