CERAMUG(セラマグ)ボトル開発エピソード
コーヒー好きな社員が、"おいしい一杯"を外でも飲むために開発した、おいしいコーヒーを飲むためのマグボトルです。
今回はどのようにしてCERAMUG ボトルが誕生したのか京セラのマグボトルの歴史や、企画担当者へのインタビューを交えてご紹介します。
まずは京セラのマグボトルの歴史からご紹介
2017年
京セラから初めてマグボトルが登場
私たちは、もともとはセラミックナイフ・キッチン小物・器物(フライパン、鍋)という3本柱で事業を展開していました。
その中で、京セラのセラミックスに関する技術を活かして、マグボトルにおいてもより良い商品が作ることができるのではないかと考え、開発をはじめたのがきっかけです。
フライパンや鍋にセラミックスを塗膜加工する技術は確立していたので、それをマグボトルにも応用することで、当時は他社にはなかったセラミック加工のマグボトルの開発がスタートしました。
ただ、いざ開発をスタートすると筒状のものに均一な厚みでセラミックを塗膜加工することの難しさやマグボトルの蓋構造は競合が様々な特許をすでに権利化していたことから、新規構造の設計にも想像以上の時間を要しました。
発売当初はセラミックスがもつ様々な強みをすべて打ち出した「最強のマグボトル」というイメージで訴求していました。
セラミックスが持つ様々な優位性を全て前面に押し出して、発売をスタートしました。
セラミック塗膜加工は様々な利点が多いだけに、「すべてを伝えたい」という想いが出すぎてしまっていたのかもしれません。
2017年
スクリュータイプのマグボトルが登場
マグボトルは大きく分けて、ワンタッチ開閉式とスクリュー(くるくる回して開ける)式の2種類が主流でした。
先にワンタッチで商品化を実現させたあと、すぐにスクリュー式も発売しました。
また、スクリュー式は飲む際にドリンクがダイレクトに出てくることから海外向けの商品は「氷止め」タイプの飲み口を採用し、現地のニーズに合わせた形で商品の細かい改良も行い、積極的に海外にも進出しました。
セラミック加工のマグボトルを発売して3年。セラミック加工の本当の良さはなんだろう?と試行錯誤していました。
セラミック加工の特長は、酸やアルカリに強いことですので、スポーツドリンク、レモネード、紅茶などなど様々な飲みものを試しました。
アイデアを考える中で「何を入れたら良いか?」ではなく、普段よく飲んでいるのに「持ち歩かない飲みもの」を考えたときに、ふと思いついたのがコーヒーです。実際に使ってみると、ステンレス製のボトルよりもおいしさが長持ちすることが体感できました。
そこからコーヒーに特化したボトルを作ろう!とコンセプトやサイズ感などを企画し、CERAMUG ボトルの商品開発がスタートしました。
2020年
満を持してCERAMUG ボトルが登場
コンセプトは「いつでもどこでも"おいしい"一杯」。
外出先でもおいしいコーヒーが楽しめるという価値を生活者に提供したいという想いが詰まった商品ができあがりました。
持ち運びしやすいスリムサイズで名前もスリムに「CERAMUG(セラマグ)」と名付けました。
CERAMUG ボトルのこだわり
上質なパウダー塗装
ポリエステル樹脂塗膜加工で、肌触りの良い上質感を実現しました。
また、表面が細かい凹凸になっているので、指紋や汚れも付きにくく、長くご愛用いただけます。
内面セラミック加工
ドリンクのおいしさをキープ。
金属臭がしないから、時間がたっても味が変わりにくく、おいしく飲めます。
また、汚れがつきにくいので、お手入れもカンタンです。
※金属臭の感じ方には個人差があります。
真空断熱構造
保温・保冷効果でおいしい温度を保ちます。
セラミック加工だから"おいしく"飲める
ホットコーヒーを淹れて 8時間後の金属成分※溶出量を 比較すると、陶器と同等で あることが分かりました。※Fe(鉄分)
“いつでもどこでも”を実現するサイズ感
180ml は散歩や一口飲みたい時に、ポーチやポケットに入るコンパクトサイズです。
300ml はちょっとしたお出かけや普段の外出に、ミニバッグやボディーバッグにも入るサイズです。
500ml はアイスコーヒーにも使いやすいよう、飲み口は氷止め仕様です。
企画担当のshuwさんに話を聞いてみました!
なぜコーヒーに特化したマグボトルを開発しようと思ったのですか?
ニーズ調査を進める中で、「ステンレス製のボトルを使っていて味の変化を感じることがありますか?」というアンケート調査をしたところ、なんと44.2%※もの人が感じることがあると回答しました。
さらにコーヒー好きの方より「ステンレスの缶臭さが嫌いで使わない」というコメントもあり、嗜好性が高い飲み物ほどニーズがある=困っている人のためになると考えました。
あとは、自分もコーヒーが好きで、1ユーザーとして、欲しい!と思える商品だったことが実現の後押しになったと思います。
※2019年京セラ実施WEBアンケートより
どんな人にオススメですか?
コーヒーが好きな方にオススメです。
毎日淹れるおいしいコーヒーを家の中だけでなく、外出先でも楽しんでいただける商品になっています。
デザインのこだわりを教えてください!
ボトルは、毎日持ち歩きますので、ファッションの一部のようなものです。
最近は、小さくて薄めのバッグやポーチを使う方も多いので、とにかくスリム&コンパクトで無駄の無い形を目指しました。
一般的なペットボトルよりも細いので、荷物が多い時でも、とにかく省スペースで持ち歩けます。
容量もコーヒー1杯分の180mlと、もう少し飲みたい方向けの300ml、アイスコーヒーなど沢山飲みたい方向けに500mlのラインナップにしました。
また、カラーはどんなファッションとも相性が良いホワイト・ダークグレーに、アウトドアやナチュラルなイメージがあるスモークブルーとサンドベージュの4色展開です。
マットなパウダー塗装にすることで、見た目の上質感や手触りだけでなく耐久性も従来品よりアップしています。
記事を見てくださった方へのコメントをお願いします!
今までボトル(水筒)といえば、水やお茶しか入れて使わないのが当たり前でしたが、京セラのCERAMUG ボトルは、京セラ独自のセラミック加工を施した、淹れたてコーヒーのおいしさが続くボトルです。
この商品を通じて、今まで出来なかったことが出来るようになり、生活が少しでも豊かになればいいなという想いを込めて企画・開発したこだわりの商品です。
特にコーヒーが好きな方は、ぜひ体感いただけますと幸いです。
おいしい瞬間をいつまでも。