今回は栄養士・キッチンツールマイスターの藤原さんに、料理に対する向き合い方やキッチン用品の選び方についてインタビューしてみました!日頃より様々な素材・メーカーのキッチン用品をレビューされているプロから見て、セラミック製のキッチン用品は一体どうなのか?ぜひご一読ください。
プロフィール|Profile ・・・ 藤原 奈津子(ふじわら なつこ)氏
栄養士・キッチンツールマイスター
株式会社OFFICE COMATCH 代表取締役
食品やキッチン用品メーカーのレシピ開発・商品開発・販促企画・ブランディング業務を展開。“栄養×キッチン用品”視点でのアプローチデザイン思考によるキャッチーなレシピ開発やマーケティングでの市場開拓を通じ、新しい食文化作りに貢献している。
レシピ開発やブランディング業務など多岐にわたりご活躍中の藤原さんですが、藤原さんが料理のお仕事をはじめたきっかけは何でしょうか?
(藤原さん)
農家で育つ中で、祖父と「私たちが育てた農作物を美味しく食べてもらうように“何か”する」という“約束”をしたことが始まりです。その後、料理だけではなく、食材の組み合わせや、食べたらどんな作用があるのかを知りたいと思うようになり、栄養士は体を元気にする設計者のような存在だと知りました。
どんなに丁寧に育てられたお野菜も、料理の上手い下手によって、美味くも不味くもなってしまう時もありますよね。自分に合うキッチン用品は、料理スキルをもサポートし、いつもの料理もより美味しい一皿に導いてくれます。
農業の“その先”にある食の在り方を探す好奇心と期待感、そして農家の娘としての“約束”が、現在のメーカーのレシピ開発を中心とした栄養士、キッチンツールマイスターといった仕事につながっています。
日々たくさんのキッチン用品をお使いだと思いますが、キッチン用品を選ぶときのポイントは何でしょうか?
(藤原さん)
キッチン用品を選ぶときのポイントとしては、「使い心地にリズムがあるものを選ぶ」ことが大切です。
リズムとはすなわち自分の料理スキルレベルに合っていることを示すスムーズな体感使用感。
プロが使っているから、自分も使いやすい・使いこなせるとは限りません。
包丁でイメージすると、“スーットントン”のリズムが生まれる包丁が良いです。
実は自分に合う包丁は、サイズや重さ、グリップ感、そして食材へ刃を入れるファーストタッチなど、“切る前”からスムーズな使用感があります。それが、調理全体の「切る」という工程にリズムを生むのです。
そうした点で、セラミックナイフの軽い重量と鋭い切れ味は、リズムを生み出しやすいと感じています。
フライパンや調理家電も、使用している自分をイメージし、リズムが生まれそうなものを選ぶと良いでしょう。
藤原さんおすすめのキッチン用品3選!
今回は、藤原さんが特にお気に入りの京セラ製キッチン用品を3つ選んでいただきました!
1.カラフルキッチンシリーズ セラミックナイフ三徳
14cm ボタニカルグリーン
セラミックならではの驚くようなスーッとした、食材へのエアリーなファーストタッチの切り込み感覚が最高です。包丁は料理の始まりの道具なので、始まりの始まりが上手くいくと、全部上手にいくような気持ちになれます。手が小さめなので、少しふっくらしたハンドルなのも握りやすくて気に入っています。
ボタニカルグリーンの色も大人っぽくて気に入っています。
軽い&洗いやすいので、品数を多く調理する際に使いやすさをより感じています。
2.cocochicalセラミックナイフ スライス(ギザ刃) 12.5cm ブラック
セラミックなのにブラックな見た目、特許取得のセラミック刃<Z212>を採用しているのに惹かれました。マイクロギザ刃がしっかりと食材をキャッチしてくれるので、料理のスキルをカバーしてくれます。
コンパクトなサイズなのに、肉などもスーッキリ切れます。セカンドナイフのつもりで購入しましたが、切れ味が鋭いので、メインナイフとして毎日使っていて、親や友人にもおすすめしています。
3.セラブリッド フライパン 26cm(IH/ガス火対応)
多機能なオーブンレンジを買うか、フライパンを買い換えるのか悩んで出会ったのがセラブリッド フライパンです。
セラミックの遠赤外線効果で、想像以上にジューシーに焼くことができます。料理の中でも「焼き物」はメインおかずに直結するものが多いですよね。良いフライパンを使うだけで、レシピの腕前を上げるよりも10倍ぐらい美味しそうに見えたりする時もあります。
ナチュラルホワイトの面がお皿のような色合いなので、ソースの量を目分量で調整しやすく、仕上がりの色合いがわかるので盛り付け皿もイメージしやすいなど、食材の色や組み合わせの着地も想像しやすくなりました。
最後に、ご家庭での料理をより楽しくするための秘訣を教えていただけますか?
(藤原さん)
私自身、体のために食材に気を付けようとか、レシピを変えてみようと思っても考える時間も心の余裕も無く罪悪感を感じるときがありました。
それをどう解消するかと考えた時に思いついたのが、キッチン用品をひとつ買い替えるというアクションでした。調理のテクニックをサポートしてくれる道具を増やした方が、料理に対する心理状態をも突破できるんじゃないかなと。
一番効果的だったのは包丁、そしてフライパンを買い替えた時です。「あっ、私でも上手く切れるじゃん!焼けるじゃん!」という気持ちもスッキリする感覚が、料理をより楽しくしてくれます。
"セラ焼き"チキンハーブ⾹る
トマトソース
材料
■鶏もも⾁ 400g
(下味)
■塩(下味用) 小さじ1/3
■粗挽き⿊こしょう 少々
■オリーブオイル 小さじ1
■ローズマリー 2本
(トマトソース)
■トマト 2個
■塩 小さじ1/3
■付け合わせ:サラダミックス 適量
作り⽅
①鶏⾁は⾝の厚い部分は切り⽬を⼊れ、塩、こしょうを表面にふり、10〜15分間おいて下味をつける。
②フライパンに油を熱し、鶏⾁の⽪⽬を下にして焼く。ターナーなどで、ぐっと押し付けて、押し焼きする。ひっくり返して、ローズマリーを加えさらに加熱する。(弱⽕〜中⽕)
③フライパンから⾁、ローズマリーを取り出す。
④トマトはヘタを除き、2cm⾓ぐらいに切る。③のフライパンをそのまま中⽕で熱し、トマト、塩を⼊れて2分間炒める。
セラブリッド フライパン26cm
~藤原さん流!おいしく作るポイント~
チキンソテーのポイントは、お肉が盛りっとしてくるまで動かさず待ってひっくり返し、しっかりと面を焼くことです。
セラブリッド フライパンは、遠赤外線効果でじゅわーっと焼き上がります。クリームホワイトな調理面なので、溢れ出した鶏脂が見やすく、そこにハーブを炒め合わせることで、簡単に美味しいハーブオイルをつくることができ、風味につながります。
美味しく焼き上げたチキンソテーこそ、よく切れる包丁でカットして食べて欲しいです。まさに切れ味も“味”なんですね。肉質をつぶさず切ることで、ふんわりとしたソテーのジューシーさを味わえます。