セラミック加工とは鍋の表面にセラミックスの塗料をコーティングしたものです。キッチン用品ではすっかりおなじみの加工技術ですが、そもそものメリット・デメリットについて詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セラミック加工を施した鍋のメリットとデメリットを解説します。「セラミック加工の鍋を購入したいけど、本当のところはどうなの?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
セラミック加工のメリットは?
まずはセラミック加工のメリットから見ていきましょう。
メリット1.熱伝導の良さと遠赤外線効果で食材に素早く熱が伝わる
1つ目のメリットは熱伝導の良さと遠赤外線効果です。
セラミック加工のメリットとして熱伝導率(熱の伝わりやすさ)の良さが挙げられます。食材に素早く熱が通るため、短時間での調理が可能。高火力を必要としないため、ガス代や電気代といった光熱費を抑えることができます。
またセラミックスには遠赤外線を金属よりも効率的に発する性質があります。遠赤外線は食材を芯から温める効果があり、ムラなく均一に熱を伝えられます。
メリット2.白いコーティングで調理面が見やすい
白いコーティングで調理面が見やすい点も、セラミック加工の特長です。
鍋を使う料理では味付けが仕上がりに差をつけます。毎回ダシや調味料を計量できれば良いですが、ご家庭では目分量で調理している方が多いのではないでしょうか。セラミック加工を施した白いコーティングの鍋なら、ダシや調味料の濃さが一目で分かります。
また食材への熱の通り具合も確認しやすいため、料理の仕上がりを判断しやすく、調理中の手間や労力を軽減してくれます。
メリット3.お手入れが簡単
料理好きの方でもついつい面倒に感じてしまうのが鍋のお手入れです。特にカレーやデミグラスソースといったこびりつきやすい料理は、毎回のお手入れが億劫に感じてしまいます。
セラミック加工の鍋なら、水だけで大きな汚れが浮き出てくるのでお手入れが簡単。大きな汚れを洗い流してから、スポンジで軽くこすり汚れを落とせばお手入れ完了です。頑固な汚れでもメラミンスポンジが使用できるため、いつでも清潔でピカピカな状態を長くキープできます。
メリット4.安心安全に調理できる
鍋のコーティングとして代表的なのがフッ素樹脂加工です。一般的なフッ素樹脂には、人体や環境に影響を及ぼす可能性のある化学物質(PTFE/PFOA)が含まれている場合があります。セラミック加工であれば、こうした化学物質を含まないため、安心安全に調理できます。
しかしこうした化学物質で健康や環境に影響を及ぼす種類は、ごく一部。危険な種類は早くから生産や使用が中止されており、メーカーでも生産工程で厳格なテストを設けています。現在市場に出回っているフッ素樹脂加工の鍋やフライパンはきちんと安心安全が保証されています。「フッ素樹脂加工=危険」という考え方はやや極端な認識として広まった誤解です。
とはいえ近年は環境や健康意識の高まりから、こうした化学物質を使用していない製品に注目が高まっています。ご自身の健康はもちろん、ご家族や小さなお子様、ペットへの影響を心配してフッ素フリーの商品を選ぶのは「優しさ」や「思いやり」があるからこそ。私たちの生活の利便性と、未来の世代や環境への配慮をバランスよく見極めながら、持続可能な社会を目指していきたいものです。
セラミック加工のデメリット
ここからは、セラミック加工のデメリットについてご紹介します。
デメリット1.強火での調理には不向き
セラミック加工の鍋は熱伝導率が高いため、強火での調理には不向きです。強火で使用してしまうと、焦げ付きやコーティングの劣化につながり、鍋を傷めてしまいます。セラミック加工の鍋で調理する場合は、中火以下で使用してください。
中火以下でも熱まわりの良さや遠赤外線効果で、調理には十分使用できます。
デメリット2.コーティングの劣化や剥がれはどうしても起こるもの
長期間使用すると、コーティングの劣化や剥がれが起こるのもセラミック加工のデメリットです。
セラミックに限らず、長期間の使用や誤った使い方をしてしまうと、コーティングの劣化や剥がれは起こるものです。これはセラミック加工だけでなく、フッ素樹脂加工をはじめどのコーティングでも同じです。
しかし、日頃からメンテナンスをしっかり行い、誤った使用方法を避けていれば、コーティングの有無に関わらず長く使用できます。鍋本体の寿命はありますが、少しでも長く使い続けるために、メンテナンスや正しい使用方法を確認しておきましょう。
京セラキッチンではセラミック加工を施したフライパン・鍋の取り扱いについてをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
セラミック加工の鍋を選ぶなら京セラキッチンのセラブリッド鍋がおすすめ
今回はセラミック加工の鍋を使用するメリットとデメリットについてご紹介しました。
セラミック加工を施した鍋は熱まわりが良いため、食材に素早く熱が伝わります。また、白いコーティングで調理面が見やすい点や、お手入れが簡単な点もメリット。環境に影響を及ぼす可能性のある化学物質が含まれていないため、安心安全に調理できるのも特長です。
一方のデメリットとしては強火で調理できない点や、長期間使用するとコーティングが劣化してしまう点が挙げられます。しかしいずれのデメリットも日頃のメンテナンスや正しい使用方法を守れば、長く快適に使用できます。セラミック加工の鍋を購入したら、使用前に取り扱いやメンテナンスについて確認しておくと間違いがないでしょう。
「セラミック加工の鍋を探しているけど、どれを選ぶか迷ってしまう」。そんな方におすすめしたいのが、京セラキッチンのセラブリッド鍋です。人体や環境に影響を及ぼすおそれのある化学物質(PTFE/PFOA)を一切使用していないため、安心安全に調理が可能。また京セラキッチンならではの高いコーティング技術で、摩耗や傷に強い点も特長です。
セラミック加工の鍋をお探しなら、京セラのセラブリッドの商品をぜひお選びください。
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