脱プラスチックが注目を集める理由とは?

脱プラスチックが注目を集める理由とは?

SDGsやエコフレンドリーをはじめ、社会全体が環境保全へ取り組むのが当たり前の世の中となりました。なかでも世界的に注目されているのが「脱プラスチック」への取り組みです。

今回は脱プラスチックが注目を集める理由について解説します。また、京セラキッチンが取り組む環境保全へ向けての活動についてもご紹介しながら、私たち一人ひとりが取り組める環境保全への取り組みについて考えていきましょう。

なぜ世界的に脱プラスチックが叫ばれているのか

プラスチックといえば、ペットボトルやレジ袋、商品の梱包材をはじめさまざまな商品に使用されています。軽くて丈夫なため世界中で急速に普及しましたが、近年大きな問題となっているのがプラスチックによる環境被害です。年々深刻となる環境被害を受け、世界規模で「脱プラスチック」へ向けた取り組みが進んでいます。

では具体的にどのような環境被害が問題となっているのでしょうか。

温暖化や大気汚染、海洋プラスチックなど世界中で環境問題が深刻化

煙を上げる工場の煙突

プラスチックによる環境問題として、「温暖化」や「大気汚染」が挙げられます。プラスチックは自然な環境では分解されないため、焼却処分が必要です。この際に発生するCo2は「温室効果ガス」と呼ばれ、地球温暖化の一因とされています。また、焼却時の有毒ガスの発生を防ぐためには、高温での焼却が必須となるなど、環境への負担が大きい素材といえます。

海洋プラスチック

また「海洋プラスチック」の問題も深刻です。環境省が発表した令和2年版の環境白書によると、世界全体で海に流れ出たプラスチックの量は年間約800万トン。2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が、魚の重量を超えるとの試算があると聞けば、その深刻さが伝わってきます。こうしたプラスチックは海流に乗って世界中の海岸を汚染するだけでなく、水生生物への被害や、漁業や船舶の安全な航行など影響は多岐にわたります。

とくに近年は5mm以下の微細なプラスチックを意味する「マイクロプラスチック」の影響が懸念されています。海中に漂うマイクロプラスチックを海洋生物が摂取。さらに食物連鎖により多くの生態系へ影響が広がり、生物がプラスチックを直接摂取する状態が生まれています。もちろん、私たち人間もそうした食物連鎖の一部です。

脱プラスチックへの取り組みは、現代社会を生きる私たちの責務

ここまでご紹介しただけでも、プラスチックが環境に与える影響が深刻な状況にあるのが理解いただけたのではないでしょうか。プラスチックは私たちの生活を便利にし、さまざまな分野で新たな価値を生み出してきました。

その一方で、環境へ対して深刻な影響を与えているのは事実です。年々深刻化するプラスチックの環境被害は、もはや待ったなしの状態。私たち人間はもちろん、地球に息づく生命の営みを守るためにも、脱プラスチックへの取り組みを加速させるのは人類の責務といえるのではないでしょうか。

京セラキッチンが取り組む、脱プラスチックへの活動

私たち京セラキッチンでは、製品を届ける企業としての視点から、脱プラスチックへ向けての本格的な取り組みをスタートしています。

京セラキッチンの取り組みをご紹介します。

環境配慮型ECOパッケージの採用

環境配慮型ECOパッケージ

京セラキッチンでは製品の梱包材に使用されるプラスチックを大幅に削減した、「環境配慮型ECOパッケージ」の採用を進めています。

セラミックナイフ「cocochical(ココチカル)」シリーズでは、2023年11月からプラスチックを100%排除した紙製のパッケージを採用。また「カラフルキッチン」シリーズのセラミックナイフでも、従来パッケージ比で約75%のプラスチック使用量を削減したパッケージを採用しました(※1)。

環境配慮型ECOパッケージ

環境配慮型ECOパッケージは他の製品での展開も進めており、2024年5月には「セラミックピーラー」と「セラミックスライサー」のパッケージを100%紙製へリニューアルし、年間で1.1トン以上の石油由来のプラスチックに削減につなげています(※2)。

※1 店頭での防犯性、安全性確保の理由から一部のセラミックナイフでは刃部のみプラスチック製のパーツを使用

※2 前期売上におけるプラスチック使用量との比較(京セラ調べ、2024年2月)

サトウキビ由来のバイオ樹脂を配合した製品を開発

柄にサトウキビ由来のバイオ樹脂を使ったナイフ

京セラキッチンのセラミックナイフでも人気が高い「カラフルシリーズ」。このナイフの柄にはサトウキビ由来のバイオ樹脂を10%以上配合し、石油由来のプラスチック使用量の削減につなげています。

バイオ樹脂により環境への負担を軽減するだけでなく、樹脂の配合率を調整し、食洗機でも洗えるように工夫。環境にも優しく、お客様の利便性にも配慮する製品に仕上がっています。

京セラキッチンの製品で、あなたの生活に「脱プラスチック」の取り組みを

今回は世界各国で進んでいる「脱プラスチック」の取り組みについてご紹介しました。

軽くて丈夫な特性から、ペットボトルやレジ袋、商品の梱包材などさまざまな製品に採用されているプラスチック。私たちの生活を便利にしてくれる素材ですが、その一方で温暖化や大気汚染、海洋プラスチックなど環境問題が深刻化しています。

これ以上環境問題を深刻化させず、少しでもプラスチックを減らすための努力を進めるのは、現代社会を生きる私たちの責務です。

京セラキッチンでは、「あなたのキッチンから、未来をつくる選択を」をコンセプトに、環境配慮型ECOパッケージの採用や、サトウキビ由来のバイオ樹脂を配合した製品を開発するなど、脱プラスチックへ向けて企業全体で取り組んでいます。

環境を守ることは、未来の笑顔を守ることにつながります。ぜひこの機会に、京セラキッチンの脱プラスチック製品といっしょに、環境を守る取り組みへ参加してみてはいかがでしょうか。


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