フライパンでの調理中に「焦げ付き」や「くっつき」に悩まされている方も多いのではないでしょうか。フライパンに素材がくっついてしまうと、調理のストレスになるだけでなく、料理の仕上がりも崩れてしまいます。
そこで今回はくっつきにくいフライパンの選び方を解説します。毎日の調理時間を快適にするためのポイントを確認していきましょう。
くっつきにくいフライパン選びはコーティングに注目する
くっつきにくいフライパン選びのポイントは「コーティング」です。
フライパンはコーティングなしでも使用できますが、火加減や油の馴染ませ具合などある程度の腕が必要となります。一般のご家庭で日常的に使用するとなると手間がかかるため、コーティングが施されたフライパンが人気を集めています。
では具体的にコーティングの種類とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
フッ素樹脂加工(テフロン加工)
フッ素樹脂加工はフライパンのコーティングの中でも一般的な種類です。食材が焦げ付きにくく、くっつきにくい特徴を持っています。商品が多く流通しているため、購入しやすいのもメリットです。一方で、摩耗や温度変化に弱く、「熱々のフライパンをすぐに水で冷やす」「硬いフライ返しで表面を強く擦る」といった使い方は、コーティングの剥がれや傷みの原因となるため注意してください。
フッ素樹脂加工にはテフロン加工という別名がありますが、これはアメリカのケマーズ社が開発したコーティング技術を指します。テフロン加工と表記されているフライパンは、ケアーズ社のフッ素樹脂加工を施したフライパンと覚えておくと混乱しません。
ダイヤモンドコート
ダイヤモンドコートはフッ素樹脂加工にダイヤモンドの粉を混ぜてコーティングした種類です。焦げ付きにくさやくっつきにくさはそのままに、ダイヤモンドの粉末のおかげて耐久性が高くなっています。
一般的なフッ素樹脂加工よりも耐久性が高いフライパンを選びたいなら、ダイヤモンドコートを選んでみましょう。
マーブルコート
マーブルコートは、フッ素樹脂加工に大理石の粉を混ぜたものです。こちらもダイヤモンドコートと同様、焦げ付きにくさやくっつきにくさを残しつつ耐久性が高いコーティングとなっています。
大理石の白い粉が表面にあるため、見た目に高級感がある点も人気のポイントです。
セラミックス
セラミックフライパンは、フライパンの表面にセラミック加工を施した種類です。セラミックスは素材が硬く、傷が付きにくい特徴を持っています。また熱伝導率が高いため、食材に火が通りやすいのもメリットです。もちろん、焦げ付きにくさやくっつきにくさにも優れているため、ストレスのない調理が可能となります。
使用時に「くっつきにくくする」ためのポイントは
くっつきにくいフライパン選びは「コーティング」がポイントとご紹介しましたが、「くっつきにくくする」ためには使用時のポイントを押さえておくのも大切です。ここでは、調理中に食材がくっつかないためのポイントを解説します。
ポイント1.しっかりと予熱する
フライパンで調理する際は、まずしっかり予熱してフライパンを温めましょう。予熱しない状態で使用すると、食材がくっつきやすくなり、焦げ付きの原因になります。
では予熱はどのくらいが目安となるでしょうか。一般的には180℃程度が目安とされていますが、「フライパンの表面にひいた油から少し煙が出るくらい」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
また、予熱の際は中火程度で熱するのがポイントです。強火で急に温めるとフライパンの表面温度にムラが生まれてしまい、焼きムラの原因となります。これも焦げ付きやくっつきの原因。急激な温度変化は素材やコーティングを傷める原因にもなるため、火加減をしっかり調節しましょう。
ポイント2.火加減の調節や油の使い方を見直す
焦げやくっつきが目立つなら、火加減や油の量を見直してみましょう。
基本的にフライパンは中火~弱火で使用するのが推奨されています。強火で使用すると焦げやくっつきだけでなく、素材やコーティングを傷める原因となるため注意してください。
また、油の量が少ないとフライパン全体をカバーできず、焼きムラが生まれてしまいます。あらかじめキッチンペーパーで油を均等に伸ばしておくと、油が満遍なく馴染みます。
ポイント3.フライパンは冷ましてから洗う
調理後フライパンが熱い状態で水をかけて洗うと、コーティングの傷みに繋がり、焦げ付きやくっつきの原因となります。使用直後はフライパンを冷ましてから洗うようにしてください(使用後すぐに水をかけるとコーティングが痛んで焦げ付きの原因になる)。
フライパンの寿命がきたら交換を検討する
どんなに食材がくっつきにくいフライパンでも、寿命や経年劣化は起きてしまいます。とくにコーティング加工が剥げてしまうと、焦げ付きやくっつきが起こりやすくなるため、買い替えを検討しましょう。
フライパンは一般的に2~3年が寿命とされていますが、使用頻度や状態によっても寿命の目安は変化します。
- 焦げ付きが多くなった
- 表面のコーティング加工が剥げてきた
- 変形やサビが目立ってきた
といった症状が出たら買い替えのサインと覚えておきましょう。
調理がしやすく、くっつきにくい京セラのフライパン
今回はくっつきにくいフライパン選びのポイントをご紹介しました。
フライパンを選ぶ場合は「コーティング」の有無に注目してみましょう。フライパンはコーティングなしでも使用できますが、一般家庭で日常的に使用するなら手入れの手間がかからないコーティングありのフライパンがおすすめです。コーティング加工には種類によって特徴に違いがあるため、それぞれの特徴をよく押さえてから購入すると間違いがありません。
京セラキッチンでは「CERABRID(セラブリッド)®️」シリーズと「CERAFORT(セラフォート)®️」シリーズの、2種類のフライパンをご用意しています。セラブリッドシリーズはセラミック加工を施しムラのない本格的な焼き上がりを実現。またセラフォートシリーズはセラミック加工とフッ素樹脂加工を組み合わせて、熱まわりの良さと焦げ付きにくさを両立しました。
調理がしやすく、くっつきにくいフライパンをお探しなら、京セラのフライパンをぜひお選びください。
コメントを残す